侍ジャイアンツ「第149.5回」予想
・ハラキリ・シュートが封印され、自暴自棄となっていた蛮。巨人軍寮の部屋で取り乱し、室内にあった「欠けた皿」を放り投げた際、「重心が狂った皿」は変則的な動きを見せた・・・ならば「ボールの重心」が狂えばどうなる?
・蛮はボールを変形させることで重心が狂い、変化が生まれないか考える。ボールは元々弾力がある。ならば投球中の「一時的な変形」であればミットに収まったときは単なるボールに過ぎず、当然ルール違反にはならない。
・予想通りなら「潰れて重心の狂ったボール」は「元に戻ろうとする反発で激しく揺れる」はず。それが意味するものは・・・?
・硬球を変形させることが可能なら、それは命がけの投球になるのは容易に想像つく。「男の魔球」ハラキリ・シュートの次があるのならこれしかない!蛮と八幡の特訓が始まる。
・だが当然容易に変形するはずもなく、やはり無理なのか・・・と行き詰る二人。だが蛮にはまだ希望があった。
・再び空手道場「極心館」を訪れた蛮。師範に自分が何を目指しているのかを話す【※ここで何を話したかは明かさない。】すると意外にも「一つだけ方法がある」という返答。ただし命を捨てる覚悟が必要という。
・その方法は何なのかと問う蛮に師範は「自然借力法(じねんしゃくりきほう)」であれば可能と答える。
・目の前でボールを握り潰す師範 !驚愕の蛮と八幡。
・短期間での習得には凄まじい瞬発力と集中力の鍛錬が必要、しかも体力の消耗の激しいこの技を野球に応用するとなれば、必然的に繰り返し使用することになり、命を落としかねない。非常に危険な行為である。
・巨人V10達成のため元より覚悟の上、再びサムライとして起つために早速特訓が始まった。だが王者巨人の危機に文字通り命をかける蛮の姿を見て、八幡はかつて川上監督が漏らした言葉を思い出す・・・「番場はいずれマウンドで死ぬかもしれん・・・」と。【※ハイ・ジャンプ魔球を眉月に破られた際に川上監督が口にしている。】
・「自然借力法」・・・一時的な握力強化術の習得は困難を極める。握力の強化、呼吸の安定が出来ず一向に変形しないボール。焦る蛮だが、かつてない巨人の危機、ハラキリ・シュートが破れることなく封印されたことへの無念、去っていった理香、何度となく立ち上がるもその度に立ち塞がる壁への怒りが爆発!ついに自然借力法の呼吸を身に着け、ボールが変形!そのまま投じたボールは八幡の眼前で変化を見せた!【※ここは驚愕の八幡の描写のみで変化は明かさない。】
・この大魔球を補球するには桁外れの動体視力を身に着ける必要がある。かつて蛮の大ノーコン克服のための特訓に付き合った自分なら出来る!ボロボロになりながら捕球に成功する八幡。捕球困難な魔球の正体とは?
・敗戦が続き、厳しい表情の川上監督の前に現れる傷だらけのサムライ番場蛮。見せたいものがあるという。
・バッターボックスに立つ長島、それを見つめる川上監督。自信に溢れる表情の八幡が捕手を務め、マウンドに立った蛮は突如空手の構えをとり、雄叫びを上げボールを握りつぶす!そして投げたボールは川上監督の眼前で無数に分身!!ここに「分身魔球」が誕生した!
・長島を打ち取り、その場で一軍復帰が決まった蛮は激しい体力の消耗から倒れ込む。果たして巨人はペナントレースを勝ち抜く事が出来るのか?
「作品考察」に戻る ※文字をクリック